今年は静岡県の浜松市(浜名湖)へ
浜名湖は汽水湖といわれる淡水と海水が混ざった湖なのですが、
湖の南側で遠州灘(太平洋)とつながっています。
実際に舐めてみたら、海水よりは薄くは感じましたが、やはりしょっぱかったです。

宿泊したのは湖の北側(奥の方)だったのですが、湖畔には所々に津波を注意喚起する看板があり
こんな所まで?? と思いましたが。
調べると浜名湖はかつては海とは離れた淡水湖だったのが、今から520年前の明応7年(1498年)に起きた明応地震やそれに伴う津波により、浜名湖と海を隔てていた地面の弱い部分(砂提)が決壊し現在のような形となったとのことでした。
この明応地震 いわゆる「南海トラフ地震」だそうです。

【明応地震の前後の陸地の変化】 -Wikipedia 「浜名湖」 より転載 ※1-

【現在の浜名湖】 -浜松市ホームページ より転載 ※2-
見比べてみると、湖の南東側が全部陸地だった事が分かります。 現在残っている海沿いの陸地まで全て流されていたら「浜名湖」でなく「浜名湾」に変わっていたかもしれません。
現在の津波ハザードマップを確認したら、湖の奥の方でも最大で2mくらいの津波の可能性があるようです。

台風接近であいにくの景色でいたが・・・
この入り組んだ地形も昔は全て陸地だったのかもしれません。
地形や生態系まで変えてしまう自然(地震)の力に改めて驚かされました。
そんな事も思いつつ、自然の恵みで美味しく育った 名産のうなぎを お腹いっぱいいただいた旅でもありました。


脚注(資料転載)
※1 矢田俊文(2005)「[講演記録] 1498 年明応東海地震の津波被害と中世安濃津の被災」、『歴史地震』第20号、歴史地震研究会、2005年、 9-12 頁の図2を基に作成。
※2 浜松市ホームページ 浜名湖の歩き方 MAP 浜名湖美景ガイド「浜名湖の歩き方MAP」より
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